古拙時計について
技術的にはつたないが、古風で素朴な趣のあること。
古拙時計では、1970年代以前に製造された国内外の機械式時計を中心に取り扱っています。
時を経た機械式時計には、現代のプロダクトでは表現しきれない
独自の個性や存在感があります。
金属のやれた風合い、日に焼けたりくすんだ文字盤、ゼンマイで動く時計特有の
微かな音など、そのひとつひとつに年月が刻んだ味として表れています。
そうした個体ごとの特徴を「枯れ感」として価値を見出し、
時計が持つ歴史や背景を尊重しながら、これまで時計を選んできました。
古い時計をただの古いモノとしてではなく、
当時の職人たちの思いや技術が詰まった作品であり、経年変化がもたらす
独自のデザインを纏ったファッションアイテムとして向き合っています。
機械部分については、専門の技術者による整備を行い、
今の時代でも安心して使えるよう調整しています。
新品のように作り変えるのではなく、風合いや雰囲気を損なわない範囲で、
可能な限り当時の佇まいを残すようにしています。
これは時計そのものが現代まで経てきた「枯れ感」を
感じてもらいたいという想いからです。
古い時計には独特の癖があります。
経てきた環境や年月の違いで状態の違いもありますし、
現代の製品とは勝手が異なることもしばしばです。
しかし、そうした違いを難しいものと捉えるのではなく、
服や靴、鞄などと同じように、自分の生活の一部として使っていただきたいと考えています。